明治村

侮れません、明治村。

フランクロイドライトの帝国ホテル玄関。

素晴らしい　高さが絶妙です。

天井は高ければ良いというものじゃありません、丁度良いのが良いのです。

ロビーから中途低めの天井にしてあったり、吹きぬけっぽかったり。

光の入れ方も憎いです。

続いてちょっと歩いて和風っぽい建物の中身は。

教会ですねぇ、何ですかこの天井　こうもり天井とか。

当時の大工棟梁がこんなふうに作ってくれとか言われてやったにしても見事です。「俺にやぁ、そんなもの出来ん。」

とか言えなかった大工魂がひしと伝わってきます。

これもこうもり天井ですか、先の棟梁はこれを見たことがあったかは定かではありませんが多分見てないと思います。

ステンドグラスの光ってこんなふうに床に落ちるのですね。

素晴らしい。

こちらの内部は。

まだまだすごい建築が盛りだくさんの明治村、とても一日では足りません。

西洋建築が目白押しなのですが一番のお気に入りは・・・

夏目漱石　森鴎外の住んでた家。

サイズ感が僕にぴったりです。全体のバランスも好きだなぁ。

室内の高さ加減も昔からの普遍的な寸法を守っているのでしょう、何しろ落ち着きます。

縁側も今となっては贅沢なのでしょうが、気持ちが豊かになります。

子供が小さかった頃　ここに訪れた時やはりこの家に感動したことを思い出します。

建築屋が捨て去ってきた大切なものを、静かにこの建物が語りかけます。

「こんな家をね、建ててみたいんですよ。」