モザイクタイルミュージアムへ行ってきました。
一目でこんなものを建てるのはこの人だとわかります 藤森照信氏。
ブログで挙げるのは3作目 長野県茅野市の神長官守屋資料館 滋賀県近江八幡市のラコリーナ。
僕は大工としてのアプローチで建築に関わっているのでどうしても 木だの刃物の切れ具合だの技術的なところからしか
建築を見つめることが出来ませんでした。
氏の建築はガチガチ頭だった井の中の蛙大工が目を覚ますにはちょうどいい玄能で頭を小突かれた感じでした。
では愉快な藤森ワールドへ!
いきなりこれですから、ワクワクして吸込まれてゆきます。
順路を進むと突き当りになんとも いらっしゃいよ言わんばかりの光の中のオブジェが。
この手法は村野藤吾氏の大谷美術館で見た気がするぞ。
行ってみましょう。
光は自然光、壁の仕上げは指跡仕上げ。
無機的な美しい面でなく、有機的なんだな~。
導かれちゃう階段、天井の丸みがそのまま階上へ誘ってくれます。
いいなぁ~
本題のモザイクタイルの登場。天井に穴空いてます。
タイルが空から降ってきたのか 空へ還ってゆくのか。
なんともノスタルジックで昭和にタイムスリップ 本来はこれの為の建物です。
僕らの過ごした昭和は今では太古の昔のように思われがちですが、ドリフだったり仮面ライダーだったり、
(シン仮面ライダー観て心震えました、庵野監督ありがとう)
あの時代の独特の熱い空気感がこのタイルからビシビシ伝わるかと言ったら、そうでもないのですが職人の手仕事として
日本のある時代の風景のようなものを感じます。
展示室から降りて、入ってきた時気付かなかったエントランスの小窓。
日常で見られない絵をさりげなく見せる 心憎いというか・・。
はっきり言ってこんな小洒落た所まで大工は気が回らない現実・・。
「いいもん見せてもらいました!」
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