というわけで、確認申請の修羅の後の車庫建前。
土台の隅部は襟輪小根ほぞ。
我々、手刻みで仕事を覚えてきた大工には定番の仕口。割り楔が頼もしく食い込んでます。
角に建つ柱の根元のほぞは扇ほぞ。この形にも意味があったりして。
今回も三間飛ばしの開口なので得意の複合梁。通し柱に関わる横物、三方差しですが段差があることによって
通し柱の断面欠損となる弱点は回避。この部分だけで車知栓四か所あったりして。
車知継ぎと言うのは、通し柱に横から入る胴差しを繋ぐ継ぎ手のことなのですが、上の三枚の写真で理解していただけるだろうか。
先のブログ。「追掛け大栓継ぎを刻んじゃおう」の母屋の納め 中川さんがさらりと。
鎌継ぎのところに建つ束柱は、飛騨ではこのように二枚ほぞで納めます 更に込み栓も仕込んで。
プレカットでは鎌の男木の首のところに浅いほぞを掘ってカスガイ留め。どっちが強いか子供でもわかること。
ぽちぽちと込み栓が星のように。10坪程の車庫ですが、100本越え。
グーグルスケッチアップのパース図面との照合は次回アップします。
小規模の建物ですが無事建ちあがってやれやれと言ったところです、いつもながら建て方に快く参加してくれる仲間のお陰です。
プレカットのボルト組みの建物と違ってほぞが長いのと、変態的な木組みをするので本物の飛騨の匠でないと僕の建て方は成立できなかったり。
兄貴の森本さん、人格者の中川さん、オールラウンドプレイヤーの幸太郎、百戦錬磨の慈郎。
「皆さんのお陰ですっ!」
ちなみにレッカー車無しの人力の建て方。お疲れっす!
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