2月のブログ「無謀な挑戦」で刻んだ建物の建て方。
プレカットに負けんぞ!(金額的に)と向かった刻み、仕事はやはりいつものように手間をかけてしまい
弟子の頃のような日当になってしまい勝負は惨敗でした。(あくまでお金の話)
足で踏みつけりゃ納まるプレカットの刻みと違い、応援の友人達には大いに掛矢(大きな木槌)を振り下ろしてもらいました。
ほぞの仕込みも今回は少々固め。そこに楢の込み栓をぶち込めばびくともしません。
これまで石場建てや折り置き組みの伝統構法で柔らかい建物でしたが、布基礎まわして在来工法となると固い建物にしなければなりません。方杖や火打ち(構造材に仕込む斜め材)をかまして後に筋違い納めて。
少々アングルが違いますが、ほぼいい線にきてます。凄いなぁグーグルスケッチアップ。
実際に建てる大工が凄いのか、シュミレーションできるコンピューターが凄いのか?一度原点に立ち返りましょう。
絵的に実現することはプレカットの世界 それぞれの材のクセを読んだり箇所箇所の継ぎ手仕口を勘案して刻むのは大工でないとできません。
尚且つ組んで建てるのも大工の腕。現場で触れる者でないと理解できないことが昨今 評価低すぎ。
もっとも昔の人達は物を自ら作っていたのでこういった普請についてのリスペクトはガチあったようです。
ともあれ今回も素晴らしい大工仲間に助けられ無事建ち上がりました。レッカー車が入らない場所で人力の建前。
「もりもっさん 中川さん 田中君 まっちゃん あんたら最高や!」
小さな建物でも、一から墨付けして刻んだものが建ちあがってほっとしてます。
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