見栄えのしない写真から。
前回のブログ「寒いお風呂」の続編です 着々と工事を進めていると、いろいろな原因が見えてきます。
基本的に床と壁の隅部、浴室入口の敷居部分からの水の侵入が大きいです。
今でもありがちですが 脱衣場の床がベニヤの上にクッションフロアで仕上げてありました 実はこれ結構水が入って腐りの元になります。
土台はカラマツ 柱は桧。土台は表面がほぼ蟻と木材腐朽菌で傷んでましたが芯までは及んでいません、わりと腐りには強い材です。しかし長年の水の侵入で切断面の木口は写真でもわかるようにしっとりと濡れていました。
柱の桧はご覧の通りです。
前回もアップした写真ですが、これはブロック上の中土台 これは杉でした。かなり傷んでいます。
床より高いので水の心配はなかろうとのことで 杉を使ったようですがサッシの隙間からの水と思われます。
桁を支えてブロックの撤去。
脱衣場の床 クッションフロアの下地のベニヤはボンドも剥がれてもさもさ。
この当時(30年前)は床断熱をグラスウールでしていたようです。
とりあえずここまで解体したので、断熱もやりかえましょう。
土台はあの手この手で金物頼りの雇いざね。
筋違いが効かないので、構造用合板での耐力壁としました。
ユニットバスが据わる前の内側。
脱衣場の床は楢の無垢フローリングに。
あとはユニットバスを収めて入口の壁を仕上げて完成です こういったリフォームはふたを開けなきゃわからないところがあるので、見積もりのやりようがない事のほうが多いです。
過去の仕事を非難する気はありませんが、当時はこれがベストと思ってやったけど思いがけず不備になったものとあきらかに手抜きや無知で不備になったものとがあります。(もう一つ予算不足という言い訳も)
我々もそれらを教訓に仕事をしているつもりですが想定外はつきまといます 建築がクレーム産業と言われる所以です。
おっと、仕事に心血注いでいるさなかに またもや献血依頼。
「こちらにも心血注がなければ!」
話の着地点に無理がありすぎ。
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