あらべぇから応援要請。
飛騨市宮川町の大工 樹杜屋あらべぇが古民家フルリノベーションの真最中。
以前訪れたときは古いなりの住宅の体を成していましたが、壁を取っ払ってスケルトン。
逞しい構造が露わです。
この地域の木組みは飛騨地方の中でも特異なものです 最初見たときは圧倒されました。
豪雪地帯ということもあっての架構ですが、他の豪雪地域では見かけない独特な構造。
この地域だけで発展を遂げた感満載のガラパゴス的な建築 当然、石場建ての伝統構法。
さて応援要請の件りはというと
基礎の生コン打ち。 ねこ(一輪車)に生コン積んで運んでくれという過酷な作業
バイブレーターでコンクリを流すあらべぇの傍で鏝で均すのは奥様 気の合ったおしどり夫婦。
奥様も旦那様の手元をしているうちに、いろんな才能が開花したようで いっぱしの職人として完全にあてにされてます。
まだ30代と、若い彼ですがかなり濃ゆい大工人生を経ており 木組みに関しては僕も相談を持ち掛けることがあります
ご覧のように基礎工事もこなし、業務拡張で薪ストーブ施工販売まで。バイタリティーと行動力がずば抜けているあらべぇ
彼のことを書き連ねたらキリがありません これからが楽しみな大工です。褒めすぎの感もありますが 一言。
「重いものを運ぶのは勘弁してくれ。」
年寄り笑うな行く道なり。
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ワタナベナオキ (水曜日, 21 4月 2021 07:40)
梁から吊られているのは生ハムになるのですか?
林修巳 (水曜日, 21 4月 2021 12:43)
そうです。あらべぇは狩猟免許をもっており 猪から鹿、熊を成敗することも生き甲斐のようです。