
顧客獲得のためのHPなのですが どうも同業者の方々の閲覧が多いようなので、少々マニアックな説明を。

こちらは普通の腰掛鎌継ぎ。男木の首の根元の横に何にもありません。

目違い付きのほうはこのように首の根元に溝が切ってあります。さて何のため?

女木です。このように男木が入る穴を掘られ材芯が抜けた材は乾燥すると開きたがります。ので逆に男木に溝を設けて、女木に開き止めの竪の目違いを拵えることで女木の乾燥による開きを抑えます。
土台等の4寸角(120mm角)の場合はここまでの細工はしませんが、横架材等の成(幅に対しての高さ)のある材の継ぎ手として鎌継ぎを仕込む場合は私は最低目違い鎌継ぎにします。
今回 いつも通り追掛け大栓継ぎで継ぐつもりでしたが、諸事情によりこの継ぎ手にしました。

鎌の男木の けら首と呼ばれる部分。すべり勾配がつけてあります。
鎌の成(高さ)4寸(120mm)に対して今回は1分5厘(4.5mm)
叩き沈めるごとに締まってゆく、経験からの塩梅です。
鎌の長さは8寸。これも材の成からの塩梅 プレカットばかりで仕事を覚えてきた大工には異様に見えるかも。
師匠から教わった寸法から自分なりにいろいろ工夫して変化してます 様々な継ぎ手や仕口がありますがそれぞれに効かせ所があります。きれいにひっついて見えることも大事ですが 効かせ所がいかに働いているかのほうが重要です。
頼りになる友人達と、それらについて語っていると 言葉の端々にいろんなヒントを得たりすることもあります。
木を読んで箇所箇所に最良の仕事をすることで100年もつ家をと木組みを覚えてきましたが いつやら風向きは変わってしまいました。
こんな仕事をしている様は、傍からどんなふうに見えるのでしょう?
「これが当り前やと思ってるんですけど。」
あらべぇ、武山君 頑張ろうな。
コメントをお書きください
ワタナベナオキ (水曜日, 14 4月 2021 20:48)
すばらしいです。勉強になります。