野生の王国

作業場で仕事中 尋常じゃない様子で、ワンワン ひゃんひゃん と吠えていたので慌てて外を覗くと。

 

天然記念物が我が家に向かってなんやら凄んでいるではないか。

 

吠えるだけの小心者の柴犬を屋内におさめて、対峙しました。こんな時飛騨の年寄りとかはこんな風に声を荒げます。

 

「ちょいっ!わりゃなんじゃっ!ちょいっ!何しとるんじゃっ!」

 

僕もつい同じ言葉を発してしまいました。完全に飛騨市神岡町山之村地区の年寄りとなってました。

 

向かってくるのかと思い、隙を見て蹴りを入れました ところが様子がおかしい

 

ぷるぷると震えているのはいきり立っているのではなく どうも調子が悪い感じ それもかなり危ない様子。

これは大丈夫と記念撮影。

 

でもカモシカこの態勢やっとで立っている状態。

そのうち力尽き倒れてしまいました まだ息はあります。時折どうしようもなく辛そうに声をあげていました。

 

これは困ったと役場に連絡をとると 天然記念物なので生きている状態では始末できないので死んだら電話ちょうだいとのこと

 

小心者の柴犬が、切ない声でキューンキュンと鳴いたりしています 暫くしてカモシカをのぞくと息絶えていました。

役場のかたに連絡して引き取ってもらい一件落着。

 

これまで猪や熊を成敗してきましたが カモシカが我が社を死に場所に訪れるとは・・。

 

小心者の柴犬に助けを求めてきたところ 吠えられ おまけに小心者の大工に蹴りを入れられ・・

 

なんか悪いことしたと 後味悪っ。

 

次の日 蹴りの入れ方が悪かったのか わたくし股関節を傷め歩けなくなり開店休業。

 

「これをバチというのでしょうか。」