栃の無垢板をなんとかせよ。
キッチン境のカウンターテーブルだった栃の天板をローテーブルにというミッション。
いきなり完成形ですが、当初ウレタン塗装でビカビカだったものを落としてオイルフィニッシュに
ウレタン塗装は汚れ等に対しては強いのですが 手触りや質感がプラスチックのようになり木の味わいは失せてしまいます
なので経年による汚れや多少の傷も 本物の味わいで証なのだよと極力オイルフィニッシュをお勧めします。
昨今 天然由来の塗料も普及して今回塗ったのは荏胡麻油の「匠の塗油」。
そして細工ですが 無垢の広葉樹の板なので、へぞりや狂いを拘束するために「送り蟻」なる手法で。
幅の広い溝に男木を落として送りこみます。狭くなっている溝が蟻型になっているのが分かりますでしょうか
送り方向についても微妙にテーパがつけてあります。
向かわせて。
落として。
送ったあと。
繋ぎ材と足の仕口は鼻栓で。
接着剤を使用していないのでメンテナンスの時、容易に解体できます。
こういった自然の塊のようなものが一つ部屋にあるだけで その空間がガラリと変わります。
僕の作る場合、木工作家のような色気はありませんが自分なりにこの材料を愛でて作りました
家を建てるにしても 一品ものを作るにしても同じものは一つとしてないのでいつも頭を悩ませます
見えるところ然り 見えなくなるところ然り・・そこで松下幸之助氏の言葉を思い出します。
「見えないところを磨くと 見えるところが輝きだす」
なんか違う話になっちゃいましたね(-_-;)。
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