もうひとつの人生のご褒美

けなるい(飛騨弁:うらやましい)

幼馴染の澤井くんは高校の山岳部で同じ釜の飯を食った仲。

 

今は富山の電気工事会社で課長職に上り詰めた出世頭、個人事業主で「俺は社長や」とか言ってる誰かと違って

 

信頼の厚い頼れる彼。頑張ってきた澤井くんに人生のご褒美がっ!

北アルプスの黒部五郎の小屋にソフトバンクのアンテナ建ててこいというミッション。

 

標高2350m歩いて一泊二日の現場。普通の社員だったら「勘弁して下さいよぉ~」とか言うところ。

 

携帯電話の普及に伴い、山岳地域に於いても電波状況の充実は遭難救助等の観点からも実にありがたい話であります

 

「仕事だし仕方ない・・」とか「行かなきゃならんのですかい・・」とか、浮かぬ顔で

 

やはり澤井くんも・・・。

 

 

しかし入山12日目の澤井くん。程よく紫外線に晒されもともと高地民族のような、ここが故郷ですみたいな充実した表情。

仕事中に梯子から猛獣のオコジョ出現!

 

「澤井!食われるなよっ!」   とか

三俣山荘では白い虹がっ!悪い予兆ではっ!

 

「澤井っ!大丈夫かっ!」とか

仕事はちゃんと遂行。とか

黒部五郎小屋の皆さんと工事スタッフと。とか

雲の平まで電波の確認に行った際に見た黒部五郎岳とか。

澤井くんと彼の仕事仲間が建ててくれたアンテナのお陰で届けられた写真です。

 

まだ澤井くん達は最後の荷下げまで電波状況の確認や試験の為山に居ます。

 

先日、水晶岳の小屋に居た彼と通話し お互い「凄い時代になったな」と自分たちが登っていたころを顧みて語り合いました。

 

私も20数年前 黒部五郎小屋、鏡平山荘の新築、双六小屋改築で山岳工事に携わることがありましたが

 

山で仕事してお金もらえるなんて、山のぼらー(山登er(山男))からしたら極楽浄土です。

 

「澤井くん、今度の工事の際には大工も必要だと会社に言っといて!」

 

頼むよ。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    山岳民族かも澤井 (日曜日, 06 9月 2020 09:29)

    林建築のブログに載せて貰うこと
    ふたつめのご褒美を頂いた気持ちです。
    みっつめは何かありますか
    できれば7つめくらいまで

    みっつめ、山岳部OBで山小屋建てたい
    ですね、もちろん林建築で!

  • #2

    林建築 (日曜日, 06 9月 2020 09:38)

    俊くん、コメントありがとう!気を付けて帰ってきてな!