陽春の山

足慣らしに白出沢まで日曜散歩。

 

穂高牧場より望む蒲田富士(涸沢岳西尾根)、涸沢岳、白出のコル(穂高小屋)、奥穂高岳、ジャンダルム

 

昨年、不慮の事故で逝ってしまった友人の宮田八郎氏本人による最後のブログの見出し写真と同じ場所から。

 

白出沢から笠ヶ岳。

 

ここで昼寝でもして帰ろうと思ったのだけど 八郎の通った穂高への道 彼の見ていた風景を見ようかと

 

もうちょっと奥まで。

ここを最後に歩いたのは今から23~24年前 失意の底にあった頃。

 

一人でテント背負って7月上旬 「行けば八郎が居るしな」とか思って 土日休みをとり歩いたきり。 

 

小屋が見える最後の急登の雪渓で傍らを飛んでゆく落石に「やっぱ死にたくねぇな」と自暴自棄を猛省しながら白出のコルへ。

 

夕方天場で自炊してると「おさみぃ!何ママゴトみたいなことしてんねん、小屋来て飲まんか!」

 

神岡弁と関西弁の混じった八郎がテントを覗き込み誘い出してくれたっけ。

 

自分の全盛期の体力からみると半分以下になった今 なんとか奴の手の跡を見に穂高へ行きたい

 

山男と呼ばれるには 下界に染まりすぎた ていたらくではあるのだけどそこの空気や匂いはいつでも思い出せる。

 

八郎が、先に逝った山仲間達を想う時 多分その現場となった岩稜をどんな気持ちで見ていたのだろう

 

「もうお前は居らんのか・・」

 

そんな気持ちで今度は俺が 白出のコルを眺めるようになるとは。

 

彼の記した最後のブログ「アントキノイノチ」 10年振りに再会してからもう1年以上経ったか・・

 

「やっぱ穂高へ行かんならんわい!」