5月21日のブログで書いた宮田八郎氏について。
ご存知の方もおられると思いますが 5月末身元不明の遺体が沼津港沖で発見され
DNA鑑定の結果7月初旬 その遺体が宮田八郎氏だと断定されました。
穂高岳山荘の営業もひと段落した今 ご遺族の方々や彼をとりまく仲間たちが生前の彼の撮影した作品を
神岡町の船津座で「ありがとう上映会」と題して上映してくださいました。
ホールには彼の手記や写真などが展示され 改めて八郎を感じました。
彼とは人生の時間とすれば1週間位しか共にすごしておらず、なのに10年振りでも会えば
「おさみぃっ!」
「なんよっ!ハチローっ!」
そんな風に呼び合える間柄でした。山小屋のプロを断念し山をおりた自分から見ると(後悔はしてませんが)
八郎は小屋番、道なおし、石積み、レスキュー、そして映像。超一流の山小屋のプロで、自分の中では悔しいけどヒーローでした。
神岡の同級生に「おさみ、宮田さんと付き合いあるんか?」などと聞かれれば
「おうっ!よう知っとるぜ!」などと得意気になってました。
彼の言葉はいつも力強く説得力があり、でも内省的な部分もあって 忘れられない言葉がいくつもあります。
豪傑でありながら優しさに満ちた繊細な感性の持ち主でした。
「人には三度 死がある。」 いつだったかお坊さんに聞いたことがあります
「一度目は肉体の死。二度目の死はその人を憶えている人がいなくなった時。三度目はその人の仕事が消えた時。」
思うところは沢山ありますが、彼が遺したものは関わってた皆さんが一番感じておられると存じ上げます。
おまえと出会えたことが嬉しい そんな男でした
彼の遺作となった「星々の記憶」素晴らしい作品です 多くの方に観ていただきたいです。
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