建前を終えてからの大工な日々。
母屋(垂木を受ける屋根を支える構造材)の一部を除いて総桧造り、
土台から柱、桁、胴差、梁のすべてが桧。
構造が全て現しとなるので高さや空間のバランスに気を遣いました。
時折仕事の手を止めては梁組を見上げ、手前味噌乍らこんな家に暮らしたいなどと思ってみたりして。
玄関の式台は敢えて框を設けず桧の厚板で木口あらわし。
落ち屋根からの壁への立ち上げの通気の確保。
石場建てのため足元土台の下は虫や獣が入らないように金網を。
床下の断熱材のフェノバボードを仕込む前には透湿シートのタイベック。
伝統構法だの木組みだのと云っていると、古臭い大工のように受け止められそうですが、現代のくらしに合わせる努力は惜しみません
自分が最良であると思う伝統構法の建物で快適に暮らしていただくために、新しいよいものは健康に害を及ぼさない範囲なら
積極的にとりいれます。
とか云いながら朝の散歩の道中、入ってました。
この日の午後猪熊捕りの翁と猪成敗のため仕事の手を止めるハメに・・・。
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