石場建て伝統構法建前

上棟吉日です。

石場建ての建物の基礎は主要な柱が立つ場所に礎石を据える総ベースの基礎となります、

 

通常の建物のように布基礎は無く、基礎への躯体のボルトによる緊結はありません。

あくまで礎石の上に立つだけ、地震による揺れは建物が動くことで免震されます。

貫(柱にささる水平方向の薄い材)は通し貫として建前時に仕込みます、

 

同じ位置に貫の継ぎ手がこないよう千鳥に配置します。

足元土台の継ぎ手はすべて通し柱で継ぐため、車知継ぎや長ホゾ等、様々な細工を駆使します。

胴差も足元土台と同じく通し柱で継ぐため、車知、長ホゾ、となり組む腕が問われます。

そして建前ほぼ終了後の屋根を伏せる前の構造体のいでたち。

 

3Dソフトのgoogle sketch up たいしたもんです。

力強い仲間達、酷暑にもかかわらずこの複雑な建物を見事建てあげてくれました。

 

いつもお世話になる中川さん、頼れる兄貴の森本さん、オークヴィレッジから兄弟と呼んでいる明石くん、同じくヴィレッジの

 

若くしてリーダー格の凄腕の今福くん、石川県から石場建てを目指すため是非参加したいと駆けつけてくれた樫田くん。

 

そしてなにより伝統構法を理解し、任せてくれたお施主様。一緒に汗を流し建前を手伝ってくださいました。

 

皆のお陰で無事建てあげることができました、本当にご苦労様でした ありがとう!