神岡の現場の道中、目を引く献灯が。
近くに寄ってみましょう。
うわっ!
一本の丸太から削りだされた、何ともいえない造形、これだけのものを造るのはかなり大変ですよ。
余程、徳のある方が神社のために自らの技術を惜しむことなく捧げ贈呈したのでしょう。
話は転じて、応援ではいっている現場。
ひたむきな背中が黙々と仕事をこなしてゆきます。
「お疲れさんです。」
「ちょっといいっすか?」
大窪さん。
団塊ど真ん中の猪年70歳、現役バリバリで現場を引っ張ります。この日も最低気温-12℃、最高気温も-3℃
囲われていない寒すぎる建物のなかでもほがらかです。時折唄もとびだします、昨日は「星影のワルツ」今日は「与作」。
昭和の香りをふりまくイカす大工さん、恵比寿様のようないい笑顔です。弟子の頃こんな感じの職人さんが沢山居ました、
懐かしいやら嬉しいやら。
実は先の献灯、大窪さんの作品。八幡神社のさわらの老木を伐採後その木を用いて献灯に仕立て上げ、
その切り株に据え付けたそうです。
伐られたさわらも育った場所に姿を変えて次の生を大窪さんに与えて貰えました。
名もなき花のような名工。
こんな人達が人の住む家、地域、そしてこの国を支えてきたと言ったら大袈裟でしょうか。
このところ高齢の大工さんとご一緒することが続き、よい経験ができました
いえることは顔にでますね、皆さんいい顔してます!
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