語る廃材

飛騨リフォーム 飛騨リノベーション 飛騨古民家再生

商売柄、木材の端材や解体した家屋の廃材が処分に困るほど出ます。

たいていの建築業者はお金を払って、これらの廃材を処分業者へもってゆきます。

 

当然その処分代はお施主さんの建築工事代金の中に廃材処分費として盛り込まれています。

 

当、林建築では木材の廃材に関しては処分代は頂いておりません。   何故か?

それらの廃材を我が家のお湯を沸かすための燃料としているからです。

 

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この薪ボイラーのお陰で、廃材はお湯を沸かす燃料となり

我が家では灯油の消費は年に18ℓのポリタンク5本くらいです。

そんなわけで、処分に困る貯めこんだ材料を引きとってくれないかとゆう相談を受け

いただいてきたのがこれ。ここからが本題、語る廃材。

 

見出しの写真の先っちょが尖がっているものの相棒が上の写真。

和室の竿天井の継ぎ手の「いすか継ぎ」。

 

現代の住宅ではまず見られません、知っている大工も絶滅危惧種並みです。(知っている大工さん、あなた絶滅危惧種ですよ、少々おおげさ)

 

もう一枚の写真は長押、和室の鴨居の上に流す造作材。長押(なげし)は今でも和室のしつらえには用いられますが

たいていは、合板の表面に薄い無垢のものを貼ったものです。

 

これは木口(切断面)を見ればわかるように無垢の長押、今ではありえません。

昔、和室の造作は廻り縁、長押、竿天井、書院とこなして大工は一人前といわれました。

 

懐古趣味に走る気はありませんが、これくらいの仕事はいつでもこなせるよう腕をみがいてきました

引き出しとして懐にある程度ですが。

 

こんなふうに処分されてしまう木材ひとつにしても、過去の大工なり職人の手の跡に触れることがあります。

いすか継ぎひとつ出来るようになるには・・・

 

もう居ないであろう、その大工に思いを馳せたりする秋の日でした。