雪害4

暫く、ホームページリニューアルのためブログが滞っておりました。

雪害完結編です、無事完成いたしました。

 

軒を補強するには一般的に、このように軒先に新たに桁を仕込み

方杖と呼ばれる斜材をこしらえます。

 

が、今回の事例は軒天井の設えなので、それに合わせた補強としました。

 

軒天の懐に三角が出来るため、垂木と水平材の下地に三角のベニヤを垂木一本おきに当てました。

屋根の上に乗って飛び跳ねてもびくともしません。

 

しかしながら、五間にわたる軒をへしおる雪の滑り落ちかたとはどんなものだったのでしょうか。

昨冬、この地域で湿った雪が屋根から滑る間もなく一気に積もり、相当な量の雪がその後滑り落ちたということです。

 

落雪式の屋根の場合、構造材の大きさを積雪荷重が無いとして小さいものにしますが、

今回のケースのように雪が滑り落ちる際の軒にかかる衝撃を勘案すると、垂木もこれまで以上の力に耐える性能のものに

しなければならないと、考えさせられる事案でした。